日の目を浴びないおもてなし
こんにちは。
声を聞くだけで、心の扉を開くスペシャリスト、網野 麻理です。
以前友人とランチをしていた時の話です。
友人は、アメリカ、韓国、中国に住んだ経験があり、4ヶ国語を話せるバイリンガルです。海外の人に、日本のおもてなしをどう説明するのが伝わるか、という話で盛り上がりました。
海外との違いは様々ありますが、大きく違うことはチップの文化がないという点。サービスとして提供するホスピタリティと、見返りを求めないおもてなし。
ここには、根底に大きな差があるのではないかと思います。
例えば、老舗のお寿司屋さんでの話。
お客様にお通しを出した後、お客様が右利きなのか左利きなのかを確認し、その後は箸で取りやすいようにネタを並べたり、箸の使いが慣れていない方には、ご飯をしっかり握り、お米がボロボロと落ちないように工夫するなど。
このような気遣いは一見お客様には気付かれない、「ありがとう」とは言ってもらえないおもてなしかもしれません。しかし日本人は、あえて相手に気づかれない日の目を浴びないおもてなしを得意とする文化があり、それは海外と大きく異なる部分なのではないかと思います。
一つのおもてなしの中にも、奥深い思いやりが様々込められているのだと思いました。
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2017年6月21日