ラベリングの効果
今日は、《ラベリング》についてお話ししようと思います。
こんな例があります。
ある小学校での実験で
先生が
「君たちは、算数が本当に得意だね」と
ことあるごとに言い続けたクラスと
「君たちは、算数が苦手だね」と
言い続けたクラス。
同じレベルであったにもかかわらず
褒め続けてもらったクラスの算数の学力が
本当に上がったという結果が出ています。
これは、ラベリング効果が働いた結果と言えるそうです。
「人は、その人に貼られたラベルに沿って行動する」
という性質があるのだそうです。
最近、トイレに貼ってある張り紙も
「キレイに使っていただき、ありがとうございます」
と書かれていることが多いですよね。
昔は
「使用後は、必ず水を流してください」とか
「後の人のことを考えて、キレイに使いましょう」
というような内容が多かったように思います。
これは、ラベリング効果を使ったほうが
トイレをキレイに使ってもらえる、という考えであると聞きました。
また私の前職でも、お客様からお電話をいただいた際、
「いつもご利用いただき、ありがとうございます」と
お伝えするルールがありました。
頻繁にお電話をいただくかたも、そうでないかたも
会員であり続けていただいているということは
サービスを使っていただいている、という意味で捉え
「いつも」を使うのだな、と新人に時に思いました。
でも、この「いつも」は
もしかしたらラベリング効果があったのかもしれないと
後から気付きました。
「人は、その人に貼られたラベルに沿って行動する」
「あなたは優しい子だね」と子供に言い続けると
本当にそういう子供が育つかもしれない。
「あなたは頼りになる人だね」と恋人に言い続けると
本当にそういう彼になってくれるかもしれない。
「いつもご利用いただき、ありがとうございます」と
お客様に言い続けると、本当にリピーターになってくれるかもしれません。
是非、参考になさってください。
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2017年8月2日
