極限でも忘れないおもてなし

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こんにちは。

声だけで、心の扉を開くスペシャリスト網野 麻理です。

 

2011年の東日本大震災のあとのこと、今でも忘れられないことがあります。

震災が起きたあと、私は陸前高田市にボランティアへ行きました。東京から夜行バスに乗り、瓦礫の撤去作業に行きました。現地の荒れた状況を初めて目にしたとき、バスの中で愕然としたことを覚えています。

 現地の人たちの指示に従い2日間作業をし、バスで東京に帰る時です。被災者の方々が、お見送りに来てくださいました。バスに乗る私たちに対し、一列に並び頭を下げ、「東京からわざわざありがとうございました。」そう言ってくださいました。バスが出発するところをずっと見送ってくださり笑顔で手を振ってくださいました。

 

 その光景を見て、バスの中の私たちは誰もが涙しました。笑顔になれる状況では決してなかったはずです。一刻も早く自分の時間に戻りたかったはずです。にもかかわらずバスが見えなくなるまで私達のバスを見送ってくださった被災者の方々。極限の状態でも、私たちを気遣う彼らの気持ちに胸が熱くなり、今でもあの時の光景が目に焼きついています。

 

 私たち日本人て、「おもてなし」という本当に素晴らしいDNAを持っているのですね。


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